幹細胞培養上清液療法

幹細胞培養上清液療法とは

幹細胞培養上清液治療とは、患者の身体に直接幹細胞を注入するのではなく、幹細胞を培養して得られる上清液を用いて治療を行う方法です。幹細胞培養上清液には、成長因子や細胞外マトリックスなどが含まれており、これらが細胞の再生・修復を促進することが期待されています。
幹細胞培養上清液治療は、関節炎や腰痛、肩こり、慢性疲労症候群、自己免疫疾患など、様々な疾患に対して試験的に行われています。一部の患者には効果があると報告されており、その場合には注入や手術などの負担が少なく、リスクも低いとされています。

幹細胞培養上清液療法イメージ画像

幹細胞治療について

幹細胞は、様々な細胞に分化する能力(多分化能)を持った特殊な細胞で、再生医療に用いられ難治性の病気に対する効果も期待されています。

この幹細胞を、特殊な培養液を用いて増やしてゆく過程で、幹細胞は培養液中にたくさん成長因子、免疫調整因子、抗炎症性因子、神経再生因子など有効活性成分を分泌する事が分かっています。
培養した後に細胞成分を取り除き、有効活性成分を多く含む液体部分だけを抽出したものが幹細胞培養上清液になります。
人幹細胞による治療ですが、培養中の幹細胞が放出する何百種類もの生理活性物質を利用した治療で、治療に幹細胞は使用いたしません。

幹細胞培養上清液療法の特徴(幹細胞移植との相違)

  1. 幹細胞採取手術や細胞培養・事前検査などは不要
  2. 滅菌凍結された注射液が冷凍保存されていて、すぐに治療が可能
  3. 幹細胞移植と比べてコストが十分の一以下と安価で安全

治療時間:部位により15~30分(カウンセリングを除く)
通院:月1〜2回程度。定期的に受けるのがおすすめです。
注意事項:シャワー、入浴、軽い運動は当日から可能。

幹細胞培養上清液の種類

  1. 歯髄幹細胞上清液:歯髄細胞とは、歯の中心部にある歯の神経のことです。
    ここには良質な神経系幹細胞や骨髄系幹細胞が多く含まれています。
    脳神経の修復、活性化だけでなく、臓器系にも効果を発揮します。
  2. 脂肪幹細胞上清液:間葉系幹細胞が多く、皮膚のコラーゲンや頭髪の増加に効果的です。

期待される主な効果は?

幹細胞から分泌される成長因子やサイトカイン等の生理活性物質が、体内にある幹細胞や再生能力の高い細胞に直接働きかけて組織の再生を促す作用があります。

  1. 組織・神経修復作用
  2. 抗炎症作用 抗酸化作用
  3. 創傷治癒作用
  4. 免疫調整作用等

点滴などの溶液に培養上清液を入れて、ゆっくりと静脈内に投与します。
培養上清液に含まれる多種多様のサイトカインが、体内の損傷している部位の細胞を活性化し、様々な老化現象を改善することが期待されます。
病気を治療するものではありませんが、障害環境の改善や障害細胞の代謝促進で広範な疾患の予防効果や疾患改善の補完療法となります。
「幹細胞培養上清液」がもつ効果の特徴として「損傷部位の修復」があります。
弱っている細胞部分を補いますので、投与の仕方によって効果の現れ方は異なりますが、身体や肌が回復を求めている部位から改善されていきます。
また、定期的な治療により老化予防、薄毛治療、健康維持にもつながることも期待されています。

リスク・副作用

注射や点滴による穿刺部の痛み、内出血、神経障害などの副作用は稀に見られます。
アレルギー反応は殆どないと言われていますが、過去にアレルギー反応を起こしたことがある方はご相談ください。
幹細胞培養上清液治療はまだ実験的な方法であり、確固たる効果があるかどうかは明らかではありません。
治療を受ける前に、医師との十分な相談やリスクと効果の説明を受けることが重要です。

本治療に用いる未承認医薬品等は、医薬品医療機器等法上の承認を得ていないものです。
院内調剤(一部外部委託)として、適法に調剤しています。
日本では、未承認医薬品を、医師の責任において使用することができます。

治療を受けられない方

動物性蛋白のアレルギーがある方、妊娠中の方、またはその可能性がある方。
癌疾患治療中の方、あるいは癌疾患の可能性のある方。

主な成長因子(サイトカイン)の種類と効果

サイトカインの種類主な効果
血管内皮細胞増殖因子:VEGF発毛、育毛、ゴースト血管抑制
上皮成長因子:EGFとFamilyシミ、くすみ改善、表皮代謝の改善、シワ改善
ケラチノサイト成長因子:KGF発毛、育毛効果
インシュリン様成長因子:IGF皮膚再生、シワの改善、張りや弾力の再生
血小板由来成長因子:PDGF細胞分裂の促進、損傷組織の増殖・再生
トランスフォーミング成長因子:TGF-β、TGF-αとそのFamily抗炎症、創傷治癒や細胞の増殖促進
肝細胞増殖因子:HGF組織再生・活性
神経系栄養因子
CNTF(毛様体神経栄養因子)神経幹細胞の増殖促進・活性
GDNF(グリア細胞株由来神経栄養因)神経細胞の分化・成長、ドーパミン取り込み促進
NGF(神経成長因子)神経伝達物質の合成・促進、神経細胞の維持、細胞損傷時の修復、脳神経の機能回復、アルツハイマー病・痴呆症の予防
BDNF(脳由来神経栄養因子)神経細胞の生存維持・成長促進、アルツハイマー病・認知症予防

幹細胞培養上清液投与価格表

SCS Premium

  • 細胞由来
    歯髄由来幹細胞上清液
  • 投与方法
    点滴、吸入、点鼻、局注
回数価格(円)
2ml1回35,000(税込 38,500)
5回(10%OFF)157,500(税込 173,250)
10回(15%OFF)297,500(税込 327,500)
4ml1回63,000(税込 69,300)
5回(10%OFF)283,500(税込 311,850)
6ml1回91,000(税込100,100)
5回(10%OFF)409,500(税込 450,450)
8ml1回119,000(税込 130,900)
5回(10%OFF)535,500(税込 589,050)
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