老化とは酸化!?
人間は酸素と栄養を取り組み、エネルギーを産生して生きています。
そのエネルギーの産生場所は細胞の中の『ミトコンドリア』というところなのです。
太古、地球(酸素がなかった頃)に生命(生物)が誕生したとき、最初の生物は酸素のないところで酸素に頼らず、というか酸素を嫌って生きていたのです。
それらの生物にとって、酸素は有害でした。そこへ、光と水を使って酸素を作り出す生物(光合成細菌)が生まれ、地球上に酸素が充満したのです。
それまで酸素を嫌って生きていた生物は生き残るために有害な酸素を無毒化するシステムを体内に作るか、酸素を無毒化できる別の生き物と手を結ぶかしかありませんでした。
やがて生物は酸素を無毒化するシステムを作りあげましたが、それとともに酸素を無毒化するだけでなく、酸素からエネルギーを作り出す生物を体内に取り込み、生き残ることに成功したのです。
その酸素を無毒化してエネルギーを作り出す生物こそ『ミトコンドリア』なのです。
だから『ミトコンドリア』は私たちの体の細胞の中にあるにもかかわらず、実は別のDNAを持つ別の生き物なのです。
さて、私たちは『ミトコンドリア』のおかげで地球上で生きていけるようになりました。
『ミトコンドリア』が取り込んだ酸素を完璧に使いこなしてエネルギーを産生してくれれば問題ないのですが、その過程でわずかに酸素を漏出してしまうのです。
その酸素が鉄を錆びつかせてしまうように体を錆つかせてしまうのです。その酸化現象が老化なのです。